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プロヴァンス・ダジュールへようこそ

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あなどれない家事

フランスの真実
La france en vrai


ひまわりライン


Pin あなどれない家事(2004年12月)


日本で主婦だった経験はありませんが、独身時代、実家で暮らしていた時は
思春期あたりからお兄ちゃんの洗濯物と一緒にするのがイヤで、自分の洗濯物は別にしていました。
だから主婦になった時、洗濯物で困ることはないだろうとたかをくっていたのです。

ところが。

フランス洗濯生活第1の驚きは洗濯時間が異常に長い!
ウチの例で言うと最短コースで40分、最長コースで2時間!!
夜は電気代も安いので節電を兼ねて、前夜のうちにセットし朝一番で干すようになりました。

これはたまたまウチの洗濯機がそういうタイプだったわけではなく、
ヨーロッパ製のドラム式洗濯機は大体こんなもののようです。
それでもデリケート洗いコースもちゃんとあって、
慣れてしまえばニットもちゃんと仕上がるのでなかなか気に入ってはいますが、
コットンと化学繊維、さらに同じ繊維でも色物と白物というふうに洗濯前に仕分けして水温調整しないと、
色落ちしたり、縮んだりという悲劇が起こります。

そう言えば主人が初めて日本に来た時、
「日本の洗濯機は全然洗えてない!」
と洗いあがった洗濯物を見て言い、洗濯機そのものを見た時には
「こんな仕組みで本当に洗えるのか?」
と首をかしげ、
「しかも何で冷水で洗うんだ!」
とショックを受けていました(笑)。

と言うのもこちらの洗濯機は冷水が出るのはニットコースくらいなもので、
他は最低30度から80度
(!!??…pidooは一度も設定したことありませんが年の功いわく、白物はまぶしい白さになるとのこと)
の設定になるし、
ドラム式とはつまりたたき洗い
彼から言わせれば、日本で主流の洗濯機では「洗濯物が水の中を泳いでいる」状態なだけで汚れは落ちないと。

確かにこちらへ来て1回目の洗濯後。
決して落ちなかった白いシャツのワインの染みがウソのように消えてなくなっていたけど、妙にヨレていたっけ。

洗剤の強さも勿論違うでしょうが
(こちらではかなり強力な漂白剤・ジャヴェルJAVELなるものも普通にスーパーで手に入ります)、
よくよく注意しないと色落ちも早く、生地も早く痛んでしまうということですね。
良いとこ取りは難しい。

そこでこれを読むフランス洗濯生活初心者への教訓
1.洗濯コースは30度で、一番早いものを選ぶ。
2.40度からなら、面倒でも色物・白物を分ける。
3.着潰すくらいの気持ちの服を持参する。
4.長年染みの落ちない服を持ってきてみる(爆)。


とまあ、こんなところでしょうか。
そして洗濯をしたら次はアイロン。

pidooの母はできればアイロンはかけたくないタイプだったので
アイロンも高校時代から自分でかけていました。
制服やハンカチにはアイロンを欠かさず、パジャマにもアイロンをかけると言って
友人からびっくりされたり同調を受けたり。

しかしマミーは、全っっ然私の比にならない!!と思わせられる方だったのです。

マミーがアイロンをかけるもの…。
ワイシャツ、Tシャツ。うん、当然。
ハンカチ。勿論。
コットンズボン。ピシッとアイロンの線が入ってると気分良いよね。
ジーパン。えっ。それは必要ないのでは…
トレーナー。まあ、しわが目立つなら…。
靴下。ななななんで!??
パンツ。は!??マジで!!!???
スポンジタオル。フワフワ感台無しーー!!
以上。
って全部じゃん!!

そう、洗ったもの全部にアイロンをかけてしまうマミー。
ナイロンのスリップなどにも当て布をしてかけてしまいます。
ベッドシーツなんて論外です。

この現象はマミーがたまたまアイロン好きという訳ではなく、
フランスではそれほど珍しいことでは無いようです。

「なぜアイロンをかけるのか」
には、とても奇妙な返事が返ってきました。
1.殺菌効果
2.ピシッとするから


高温のアイロンをかけることにより
洗濯では落としきれなかった雑菌を殺すことができると言うのです。
…イヤ、殺すことはできてもフツーにタンスに収納するんだからまたすぐに付着するのでは??
なんていつか言ってみたいのですが(笑)、
これはつまり、外国人が日本人の布団干しを笑うのと同じ感覚と思われます。

でも雑菌を殺すなら靴下に付着した水虫菌も殺せるってこと?
それより水虫って洗濯しても生きてるのかな?
水虫の方、是非お試しいただき結果報告をお待ちしております。


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